仕事中、なんとなく今年度(2020年度)のカレンダーを見ながら定期的な事務処理のスケジュールを確認していました。
すると7月の休日がなんだか変です。
あれ?7月ってこんな連休あったっけ?「スポーツの日」?なにこれ?
調べてみると、今年から「体育の日」の名称が変わることを知りました。
へぇ~そうなんだ。。。
いや、でも待てよ…体育の日って10月じゃ・・・
今日は50年ぶりの祝日の変更と、今年限りの特別ルールについての話です。
約50年ぶりの変更。そして初めてカタカナの入った祝日名が誕生
1966年に制定され、これまで50年以上続いた「体育の日」の名称が「スポーツの日」に改められることになりました。約50年以上聞き馴染んできた名称が変わると思うとちょっとだけ寂しさも感じます。
そして新しい祝日の名称は「スポーツの日」。
同じやんっ!
というのが第一印象でした。
「スポーツの日」は2020年1月1日から施行されます。
意義は「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う」だそうです。
「体育の日」の意義が「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう。」なので、やっぱりほとんど同じですね。
そして、日本の祝日の名前にカタカナのつくのは初めてのことです。
なぜ「今」変わるのか?
名称が変わる理由は、東京オリンピックです。
2020年のオリンピック開催地が東京に決まったのが2013年です。
実は、東京オリンピック開催が決まって3年後の2016年から国会議員で作るスポーツ議員連盟で名称変更について検討していたようです。
2018年(平成30年)に議員立法で法律が改正され、2020年1月1日から名称変更されることになりました。
なぜ「体育」から「スポーツ」に?
「体育」から「スポーツ」へとカタカナに名称が変わるのはなぜかというと、「体育」という言葉よりも、世界で使われている「スポーツ」の言葉を使い「スポーツの価値」を世界の人々と分かち合うため、だそうです。
大辞林によると、体育とは
スポーツ・体操などの身体活動により、健康の保持・増進と体力の向上をはかるための教育。知育・徳育と並び教育の重要な一側面をなす。また、それに基づく学校教育の教科。
とあります。一方、スポーツとは、
余暇活動・競技・体力づくりのために行う身体運動。
を指すようです。
なるほど「体育は教科」、「スポーツは身体運動そのもの」なんですね。
でも、名称変更の理由が「スポーツの価値を世界の人々と分かち合うため」というのは、わかるようなわからないような。とにかく変えたかったのかな?とも思います。
2020年と2021年だけの特例ルールで10月から7月へ移動
「体育の日」から「スポーツの日」に名称が変わっても、休日の日付は変わらないので本来は10月の第2月曜日のままです。
ただし、今年2020年に限って「スポーツの日」は10月の第2月曜日である10月12日から7月24日へ変更となる予定でした。
理由は今年開催される予定だった東京オリンピックです。
当初は、今年、東京オリンピックが開催される2020年のオリンピック開会式の7月24日(金)を、スポーツの日として祝日にすることになっていました。
ここに加えて「海の日」も移動しました。本来「海の日」は「7月の第3月曜日」なので7月20日になるはずですが、これも東京オリンピックの開催に合わせて7月23日へと3日移動されました。
「開会式見るために前の日が休みのほうが地方から見に来る人も移動しやすいんじゃね?」くらいの感覚で決まったのではないかと推測します。
今年だけの限定措置のつもりでしたが、
新型コロナウイルスの影響で、史上初めてオリンピックの開催が1年延期となったため、来年2021年も同じように祝日を移動し、2022年から元通りとなります。
なので、来年2021年のスポーツの日は7月23日、海の日は7月22日(木)、スポーツの日は7月の23日、8月9日を山の日(本来は8月11日)に変更となります。
なぜ「体育の日」が10月10日だったのかを考えると、変更したままでも良いのでは?
「体育の日」がなぜ10月10日だったのかというと、前回の東京オリンピックの開会式の日付が10月10日だったから、という由来です。
今回の東京オリンピックの開会式の7月なら、いっそそのままでもいいんじゃない?という気もします。
ただ、そうなると、1年の中で祝日がない月は6月、10月、12月だけとなってしまい、国民の楽しみが減ってしまいます。(もちろん、個人的見解です)
そんな配慮からか(たぶん違う)、日付は変更されませんでした。
本来の祝日一覧(2022年以降)
これらをふまえた、本来の休日一覧はこちらです。
元日 | 1月1日 | 年のはじめを祝う。 |
成人の日 | 1月の第2月曜日 | おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます。 |
建国記念の日 | 政令で定める日 | 建国をしのび、国を愛する心を養う。 |
天皇誕生日 | 2月23日 | 天皇の誕生日を祝う。 |
春分の日 | 春分日 | 自然をたたえ、生物をいつくしむ。 |
昭和の日 | 4月29日 | 激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす。 |
憲法記念日 | 5月3日 | 日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する。 |
みどりの日 | 5月4日 | 自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。 |
こどもの日 | 5月5日 | こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。 |
海の日 | 7月の第3月曜日 | 海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。 |
山の日 | 8月11日 | 山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する。 |
敬老の日 | 9月の第3月曜日 | 多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う。 |
秋分の日 | 秋分日 | 祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。 |
スポーツの日 | 10月の第2月曜日 | スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う |
文化の日 | 11月3日 | 自由と平和を愛し、文化をすすめる。 |
勤労感謝の日 | 11月23日 | 勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう。 |
まとめ
今日は、今年から50年ぶりに名称が変わった「スポーツの日」という休日と、オリンピックイヤーだった2020年と2021年限定の祝日変更について書いてみました。
こうやってみると、休日は政策的に変更されていることがよくわかります。
ちなみに、昭和30年から令和2年までの、過去の休日を一覧で知りたい方はこちらからどうぞ。(csvデータです。)
最後までお読みいただきありがとうございました。
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