過去には梅雨明けしない年が8年もあった!?梅雨入りや梅雨明けの決まり方はアナログだった

日記・雑記

私は関西地方の住んでいますが、今年2022年はゴールデンウィーク明けから雨が降りテレビのお天気コーナーでは「今週から関西地方も梅雨入りするかも」と言っていました。

そもそも、日本各地の梅雨入りってどうやって決めるのか知っていますか?
梅雨入り宣言、梅雨明け宣言について調べてみました。

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梅雨入りや梅雨明けはいったい誰がどうやって決めているのか?

調べるまでの想像は、気象予報士が集まって決めるのかななんて思っていましたが、実際は、「気象台(気象庁)の担当職員」が行うことがわかりました。

気象台は全国各地にあり、日本各地の気象台ごとに「梅雨入り発表」を行います。

ちなみに、令和4年の梅雨入りと梅雨明けは下記の気象庁のページに順次更新されていきます。

参考:令和4年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)

実は「梅雨入りした」とは明言していない

ニュースを見ると「〇〇地方は今日梅雨入りしました」と言っていると思っていましたが、実際の気象台の表現は違います。

たとえば、今年の沖縄は令和4年5月4日に梅雨入りしたようですが、沖縄気象台のHPには「5月4日ごろ沖縄地方は梅雨入りしたと見られます。」と書かれています。

正確には「~したとみられます」という表現が使われ、「しました」とは明言しないんですね。

なお、梅雨入りを発表する気象台は次のとおりです。
・沖縄地方・・沖縄気象台
・奄美地方・・鹿児島地方気象台
・九州南部・・鹿児島地方気象台
・九州北部・山口県・・・福岡管区気象台
・四国地方・・・高松地方気象台
・中国地方(山口県除く)・・・広島地方気象台
・近畿地方・・・大阪管区気象台
・東海地方・・・名古屋地方気象台
・北陸地方・・・新潟地方気象台
・関東甲信地方・・・気象庁本庁
・東北南部・・・仙台管区気象台
・東北北部・・・仙台管区気象台

参考:各地の気象台

梅雨入りの基準は?

誰が宣言するかのかはわかりましたが、梅雨入りってどうやって決めるのでしょうか?

梅雨入り宣言にも基準があります

気象庁では、それまでの天候の経過と1週間先までの予報から「梅雨入り」発表を行います。それまでの天気を考慮し、今後1週間の予報で曇りや雨が多くなり始めると「梅雨入り」が宣言されます。

「雨がどのくらい降ったら」という量が基準ではないんですね。

「梅雨入り」や「梅雨明け」が確定するのは梅雨が終わってから

実は、梅雨入りや梅雨明け宣言は「速報値」です。

そして、「速報値」があれば「確定値」があります。

春から夏にかけての実際の天候経過を総合的に考慮した検討の結果、例年9月頃に「確定値」を発表しています。これは、確定した統計値としての利用を目的とするためだそうです。

以下、引用

梅雨は、春から夏に移行する過程で、その前後の時期と比べて雨が多くなり、日照が少なくなる季節現象です。梅雨の入り明けには、平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。ここに掲載した期日は、移り変わりの期間の概ね中日を示しています。
気象庁では、気象予測をもとに行う梅雨の入り明けの速報とは別に、梅雨の季節が過ぎてから、春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討を行っています。ここに掲載した期日は、検討の結果、統計値として確定したものです。

気象庁HP

過去(昭和26年(1951年)以降)の梅雨入りと梅雨明けの(確定値)は
気象庁のHPに記載されています。

絶対に梅雨明け宣言をするとは限らない

梅雨入や梅雨明け宣言には「立秋まで」という期限があります。
立秋(りっしゅう)とは、こよみの上で秋のはじまりとされる日で、だいたい8月7日か8日頃が立秋にあたります。

立秋までに梅雨明けと判断できなかった場合、梅雨明け宣言はされません

気象庁の昭和26年からの資料「梅雨入りと梅雨明け(csv)」を見てみると過去に梅雨明け宣言できなかった年は8年もありました。(全国のどこかの地方で梅雨明けを判断できなかった年)

1963年(S38)
1993年(H5)
1998年(H10)
2001年(H13)
2003年(H15)
2009年(H21)
2017年(H29)
2020年(R2)

まとめ

今日は、梅雨について調べてみました。
梅雨の入り明けには、明確な数値上の定義がなく各地方気象台が決めていることや、梅雨明け宣言されない年もあるとか、後から確定値が出て日付が修正されることもあるなど、けっこう「アナログ」だったことがわかりました。

この記事が参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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