背筋を伸ばして姿勢を良くするといいこといっぱい!心と身体にメリットをもたらす仕組み

マインドセット

自分に自信が持てないとき。
仕事中、疲れて集中力が切れて作業効率がさがってきたとき。

こんなときに自信ややる気を回復させる簡単な方法があります。

それはタイトルの通り『背筋をぴんと伸ばして姿勢を良くする』ことなんです。

それだけかよ!って思いますよね。

ただ「姿勢を正しく胸を張って前を向け!」と精神論を言っているのではなくて、ちゃんとした科学的な理由があるんです。

これを知ったら、きっとやらなきゃ損!となる…はずです。

今日は、背筋を伸ばして姿勢を良くすると心と身体を元気にして自信ややる気を回復させる仕組みを解説します。

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勝ち組ロブスターと負け組の末路

唐突ですが、ロブスターの話をします。

オスのロブスターはメスを巡って争いをします。

勝負がつくと、勝ったロブスターはエサ場の多いところで暮らし、多くメスと交尾ができて多くの子孫を残すことができます。

一方、負け組のロブスターは敵が多い危険な場所で住み、メスとの交尾のチャンスも少なくなる辛い生活を強いられるんだそうです。

ロブスターと同じ脳神経をもつ人間の脳

「生きるための12のルール」という著書によると、実はロブスターの脳と人間の脳は脳神経的にはあまり変わらないそうです。

両手を広げて自分を大きく見せて相手を威嚇するあのロブスターと人間が同じ脳神経だなんて衝撃というか残念というか・・・

勝ったロブスターの脳内では、セロトニンという物質が分泌され、ますます自信をつけ勝ち組として人生⁈を謳歌します。

一方、負けたロブスターセロトニンの分泌量が減ってどんどん自信を失っていき、しょぼくれた人生を送ることになります。

人間の脳もロブスターと同じように、精神面が元気なとき、自信に満ち溢れているときはセロトニンが分泌されさらに前向きになり、セロトニンの分泌が減ると自信をなくし、どんどん元気がなくなっていくという仕組みになっています。

幸福物質「セロトニン」

脳に働きかける「セロトニン」とはいったい何でしょうか?

セロトニンは、生体リズム・神経内分泌・睡眠・体温調節などに関与し、ホルモンの働きをする物質です。

セロトニンは人体に約10mg存在しているといわれています。
身体のどこに存在しているのかもわかっていて、

・小腸の粘膜に90%=0.9mg
・血小板に8%=0.08mg
脳内の神経2%=0.02mg

といわれています。

脳内の神経にあるセロトニンは、脳幹の縫線核で合成され、脳の神経伝達物質として働きます。
脳内のセロトニンが適切に分泌されると自律神経に働きかけ感情面をコントロールし、精神を安定させる働きがあります。

逆にセロトニンが不足すると、寝起きが悪くなったり、背中が丸くなりどんよりした‎表情になります。うつ病の人はセロトニンの値が低いといわれています。

前向きに、幸福に感じれられることから「幸福物質」ともいわれたりします。
体内のたった0.02mgのセロトニンが精神面に大きな影響を与えているんですね。

地球の重力に抵抗する筋肉「抗重力筋」

背筋を伸ばすと脳に作用する仕組みを語る上で欠かせないもう一つの要素が「抗重力筋」 (こうじゅうりょくきん) です。

抗重力筋とは、地球の重力に対して姿勢を保つために働く筋肉です。

下腿・大腿・腹部・胸部・首の前後に張り巡らされていて互いに伸び縮みをしながらバランスを取っている筋肉です。

ただ立っているだけ、ただ座っているだけでも、各部分のどれかが緊張しています。抗重力筋は、最も疲れやすくて、収縮したままになりやすい筋肉です。

抗重力筋が正しい状態にあると、バランスを取り合って身体の歪みが修正されます
逆に、座ったままの仕事や、立ったままの仕事のように、同じ姿勢を続けた場合、抗重力筋が疲労・収縮し、抗重力筋同士のバランスが崩れてしまいます

そして、抗重力筋に働きけるのがセロトニンです。
セロトニンの分泌抗重力筋を活性化させる作用があります。

姿勢を良くすると前向きになれる

ここまでの説明で背筋を伸ばして姿勢を良くするメリットと仕組みはおわかりいただけたと思います。

①背筋を伸ばすと抗重力筋が刺激されてセロトニンが分泌される。

②セロトニンが分泌されると自立神経へ働きかけ、感情面がコントロールされ精神が安定する。

自信がなく気持ちが沈んでいた状態が、精神が安定することで前向きな気持ちになることができる。

こんな順番で作用します。ですから意識的に胸を張り姿勢をよくしてみましょう

姿勢と思考は連動している

また、姿勢と思考は連動しているといいます。

下を向くと、過去のことを振り返ったり、自分自身を見つめたりと内面に向けた思考になります。
これは内向きとかネガティブと言う意味ではありません。自分の内面に向けて意識を働きかけるので例えばひらめきなんかも起こりやすくなります。

逆に、上を向くと外の世界からの情報を取り込んだり、未来に向けた前向きな発想が出てきて、脳が活発になります。脳が戦闘モードに入る感じです。

脳が覚醒している状態なので、物事の決断、判断を出すが早くなり、仕事の作業効率も多改善できると思っている。

このように、姿勢とメンタルは密接に関係していると言えます。

まとめ

意識的に背筋を伸ばして胸を張ると気分が前向きになったり、やる気が出て仕事の作業効率も上がります。 精神論ではなく、科学的にも正しい姿勢は大切だったんですね。

今日は、背筋を伸ばして姿勢を良くすると心と身体に与えるメリットとその仕組みをご紹介しました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

①ロブスターの脳神経について:『12 Rules For Life:An Antidote to Chaos』(ジョーダン・B・ピーターソン)
②セロトニンについて:東邦大学医療センター大森病院臨床検査部
③抗重力筋について:厚生労働省



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