歯の治療費は最大年4回も変動する!銀歯がとれたとき歯医者に行く前に知っておきたい治療費変動のヒミツ

健康

こんにちはNaraoです。

銀歯がとれたらすぐ歯医者さんに行きますよね?

ただ、もしかしたら歯の治療費を安くすることができるかもしれません

少なくとも今年2020年は、9月より10月になってから治療する方がお得です。

今日は、銀歯がとれたとき、歯医者に行く前に知っておきたい治療費変動のヒミツについての話です。

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銀歯の治療費は今年(2020年)は9月より10月のほうが治療費が安くなる

まず最初におことわりしておきますが、歯医者にかかるすべての治療費が変動するわけではありません

これは、銀歯をつけてもらうときの話です。

今年の10月から診療報酬が見直されて、銀歯の治療のためにパラジウムを使った場合の医療費が安くなることが決まっています。

逆に、今年の7月は6月までの医療費よりも高くなっていました。
なぜこんなに医療費が変わるのか?


それにはある金属の市場価格が関係しています。

銀歯の治療費が変動する理由とタイミング

銀歯の治療費が変動する理由

金の価格上昇はニュースになっているので知っている人も多いと思います。
一方でパラジウムの価格もここ最近で高騰しています。

2020年7月の価格推移

2020年8月の価格推移

2020年9月の価格推移(9月7日まで)

このパラジウムがいわゆる「銀歯」の素材の一つで、金や銀、パラジウムなどの価格の高騰が、銀歯の材料の値段に影響を与えています。
銀歯の材料は正式には「歯科鋳造用12%金銀パラジウム合金」といいます。

この「歯科鋳造用12%金銀パラジウム合金」を使った場合の治療費(歯科用貴金属価格)は厚生労働省のルールで決められています。これを告示価格といいます。

素材の価格があまりにも大きく変動すると、歯医者さんは銀歯の材料の仕入れ額が高騰して、治療すればするほど「赤字」になってしまします。

そこで、この銀歯の材料の価格が「一定の価格変動幅を超えた場合」に告示価格が見直されることになっています。

治療費が改定されるタイミングとルール

治療費の公定価格である「診療報酬」は通常は2年に1回改定されます。

ところが、歯科用貴金属価格については、

4月、7月、9月、1月に改訂されることがあります。大きな変動がなければ改定はされませんが、変動幅が大きいと、1年で最大で4回改定される可能性があります

そのルールは素材価格の相場が一定以上変動した場合」となっています。

価格変動となる基準は2種類あります。

①素材の価格が一定期間に±5%以上変動した場合(4月か10月に改正)
②素材の価格が一定期間に±15%以上変動した場合
(7月か1月に改正)

素材価格の平均値は、価格が変更される月の3ヶ月前までの相場に基づき算出されるそうです。

パラジウムの需要が高まっている理由

レアメタルの1つであるパラジウムの需要が高まっている理由は主にこの2つが考えられます。

①排ガス規制対策の触媒としての需要
②生産量減少に伴う投機筋による価格高騰

①は、大気汚染防止対策のため世界各国で排ガス規制が行われています。
排ガス対策のためにはガソリンの質を改善するのが有効ですが、ほかの方法として、自動車のマフラーにパラジウムを触媒として設置して有害物質を除去する方法があります。実は、こちらのほうがガソリンの質を改善するよりも簡単で確実なため、パラジウムの需要が高まっているということです。

②は、パラジウムはレアメタルと呼ばれるように希少性が高いことに関係します。
インドネシアは2020年からニッケルの輸出を禁止しました
パラジウムはニッケルの副産物のため、ニッケルが流通しなくなるとますます希少性が高まり、価格の高騰につながっているという見方です。

今後の銀歯治療費の価格動向

「歯科鋳造用12%金銀パラジウム合金」の公定価格は2020年4月より1グラム当たり2083円でした。

2020年7月からは1グラム2662円に価格が改定されました。

そして、2020年10月からは、市場価格が下落したためこれまでの2662円から2450円に下がるため、7月~9月の治療費と比べて安くなります

なので、今年は銀歯の治療は10月になってからのお得といえます。

実際の治療費は公定価格をもとに治療する方法や治療する歯の場所や量などによって変わります

例えば、大臼歯という奥歯に銀歯をかぶせると診療報酬は9370円となり窓口の患者負担は3割負担で2810円となります。(読売新聞記事)

まとめ

今日は歯の(銀歯の)治療費が1年で最大4回変動する可能性がある、という話でした。

パラジウムなど銀歯の素材の市場価格が大きく変動すると歯科用の材料費が高騰することから、診療報酬の見直しが年最大4回される可能性があるということです。

価格は中医協という厚生労働省の諮問機関で検討されています。

今後、歯の(銀歯の)治療を受ける場合は、中医協の動向を見ながら少しでもお得に受診したいものですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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